北和徳第二事業所内にそびえる二本の塔は、夜間電力や東北地方ならではの冬の冷気で水を冷やし、蓄えるためのもの。これを事業所の空調や、装置の冷却に使うことで、省電力とCO2の削減を行っています。この蓄熱塔は、より環境負荷の少ないエネルギーへの転換とCO2排出削減を推進するキヤノンプレシジョンの、環境保証活動のシンボルです。
キヤノンでは生産工程で使われる有害な化学物質の廃絶・削減を推進するとともに、廃絶や削減が困難な化学物質については、大気・水域などへの排出を抑制することを基本方針としています。キヤノンプレシジョンの事業所で排出される溶剤揮発蒸気は溶剤回収装置によって除去率99%の無害化処理が施されます。
キヤノンでは従来からVOC(揮発性有機化合物)を始めとする管理化学物質の排出削減に取り組んできましたが、キヤノンプレシジョンでは、VOCガスを98%熱分解して浄化する処理装置を導入し、化学物質の排出を大きく削減しています。
キヤノンプレシジョンは、事業所内にリサイクルセンターを設け、生産工程から排出される試作品評価済みのプリンタ用カートリッジの分解と資源分別を行っています。例えばプラスチックのパーツは分別した後、細かく粉砕することで再資源化に貢献しています。